こんにちは、大ちゃんです。
初島までクルージングに行ってきました。
出発前日
ここ数日ほど、非常に良い天気が続いています。
天気が良いのは、とってもありがたいのですが、気温が高過ぎなせいで
いつも午前中は穏やかなのに、お昼くらいから白波が立つくらいのシーブリーズが吹いてきます。
んー、このままだとクルージングの当日もおんなじ風だろうなぁ。困ったなぁ。どーしよーかなぁ。
そして、むかえた当日
早朝
クルーザーの停泊してる港に風の様子を見に行きます。
「お昼から白波にならないか心配だって?」
「安心しなよ、今日は朝から白波だったよ」
「わぉ、そいつは良かった」
アメリカンジョーク。
わかりません。
はい。というわけで、朝から白波が立つくらい風が強いです。
とっても大変そうです。
んー、どーしよーかなぁ
とりあえず、クラブハウスに行き、本日ご参加いただく方々と合流。
うん、とってもやる気みたいです。
んー
クルージングの鉄則
“出艇するか迷ったら、とりあえずコーヒータイム。ゆっくり考えるべし”
んー
とりあえず、準備を進めながら考えてみましょうか。
艇に移動
さて、出発前にちょっと準備。
今回のクルージングに向けて、ボロボロだったレイジージャックを修理していたので、
これをとりつけなければなりません。
大体20分くらいかかるだろうから、その間に、あきらめがつくくらい風が強くなったら
出るのやめましょう。
・・・20分後
取り付け完了。
むしろ、風、弱くなりました。
んー
とりあえず、無理そうだったら途中で引き返すことにして、出艇してみましょうか。

それでは、しゅっぱーつ
んー
波は高いけれども、風は思ったよりも強くなさそうです。
とりあえず、セールあげてみましょうか。
メインを2ポイントリーフ、ジブもちっちゃくしてあげてみます。

せーりーんぐ
お、なかなか、いい感じ。
これは、行けそうですね。
初島の方向は、完全にクローズホールドなので、艇足を稼ぐために、
エンジンもかけて機帆走で行きます。

ざざざざー
おおぅ、さすがに波は高いです。
どっぱん、ざっぱん、という感じで波を越えながら走っていきます。
んー
んーー
ん〜〜〜
酔った。
なんか、前も同じ所で船酔いした気がします。この海域、苦手だなぁ。
はい、船酔いの鉄則
“完全に動けなくなってしまう前に体力を温存せよ”
というわけで、なんだか船の方は大丈夫そうなので、
皆様に操船を任せて、キャビンで寝ます。頑張ってください。
自称『いざという時しか、役に立たない男』
残念ながら、なかなかいざという時が来ないんだなぁ
というわけで、大ちゃん、ダウン。バッタリ。頭文字をとって、DCD。DC-DCコンバータ。
船は皆様の頑張りのおかげで、無事に初島につきました。お疲れさまでした。
結局、大ちゃん、ダウン。初島まで、ずっと、中でバッタリ。DC-Hzインバータ。
理系ジョーク。
全然わかりません。
・・・すみません。疲れてるみたいです

ダメダメだった人

頑張った人
はい、無事到着。

やったね
結局、初島までお昼を食べる暇もなく走ってました。お腹ぺこぺこ。
働かなくても、腹は減るんだなぁ
とりあえず、無事到着を祝して乾杯。おつまみを食べましょう。

かんばーい
さて、お腹も一杯になった事ですし、宿に移動いたしましょうか。
今回の宿は、民宿「鈴木」様。
おばちゃんが素敵な方でした。お世話になりました。ありがとうございました。
夕食
ついさっき、おつまみを食べたのでお腹いっぱいになりながらも完食。ごちそうさまでした。
頑張って食べてたので、写真撮り忘れてしまいました。
今度は、ちゃんと、お腹減らしていただきますね。
その後、露天風呂に入りに「島の湯」へ。20分ほど歩きます。

てくてく
うん。島を半周できた。

島の湯
ここの露天風呂、海が一望出来ます。とっても素敵。
んー
これ、実は、海からも、まる見えなんじゃ・・まあ、いいや
帰りは、宿のご主人が車で迎えに来てくださいました。
車の中でいろいろと面白いお話が聞けました。
初島小中学校の校歌は 作詞:阿久悠 作曲:三木たかし だとか。
さて、そんなこんなで、宿に戻ったら、全員疲れていたので8:30くらいに就寝。おやすみなさい。
健康的。
翌日
よく寝た。
いい朝です。
そして、風、もっと強いです。
んー
一応、帰る方向は追い風になるから、大丈夫かなぁ・・
とりあえず、朝食。ごちそうさま。
さて、マリーナに移動。
万全を期して、出発前に整備。

きこきこ
さあ、出発。
とりあえず、島の周りで、前日と同じく、2ポイントリーフとちっちゃいジブ、さらに機帆走で走って、様子をみてみます。
お、結構大丈夫そう。
よし、それじゃ、気合を入れて帰りましょう。

さようなら、初島
うん。いい調子。

新テクニック「ばななぼーと」乗り
途中、段々と風が強くなってきました。
おおぉ、ヒールが大変なことに。
舵が利かなくなってきたのでメインを降ろしてジブとエンジンの機帆走で走ります。
波の高いときはセール無しよりも、ジブセール上げてた方が安定するんですね。
舵がとられて“おおおおっ”てなったり、ぐらぐらゆれて“あやややっ”てなったり
波を越える時にパタンパタンして“どわわわっ”なったりしなくなるのです。
解りにくく書くと
ヘッドセールのみを展開することでC.EがC.L.Rより前方に移動し風下方向へのヨーイングが発生し切り上りが抑えられ、セールが生み出す揚力とキールのバラストが釣り合う事でヒール角が一定となりローリングが抑えられ、マスト前方に力がかかる事で船の重心が前方に移動しバウが沈みピッチングが抑えられるのです。
というわけで、いい感じで安定しました。
そのうちに、なんとか強風もぬけ、ホームポートに近くに来た頃には、風と波も安定してきました。
さて、落ち着いてきたところで、ここまで全然まともなセーリングを出来ていなかったので、
せっかくですからセーリングをしてみましょう。
セーラーはセーリングしてこそのセーラーなのです。
ジブを大きくして、メインも上げてみます。
エンジンも止めてみました。よしよし、とってもいい感じで走れてます。
ここからはセーリングで帰れそうです。
・・・
・・・
むしろ、風が無くなってしまいました。
全然進まなくなってしまったので、再びエンジンかけていきます。
残念。セーラーへの道は遠い。
まあ、あとは寝てても帰れますね。楽勝、楽勝。
いやー、今回のクルージングは大変だった。
・・・のちに、振り返ると、ここで油断したのが良くなかったのです。
まさか、あんな事になるとは。
はい、ここから細かく書きますよ。
突然のブロー
油断しきって全然見てない大ちゃん
到達
一気に傾く艇
「ちょ・・・おま・・」
ヒール角40°
あ・・・これ・・本当にやばい
大ちゃん思考フル回転
シートリリース!?間に合う!?ラダーきく!?コントロール不能!?一気に切り上がるしこのままだと真横から波をうけるしやばいしやばいしなみくるなみくるなみ・・こない。ラッキー!復元モーメント?モーメント?落水者?落水者?なし!なし!なし!エンジンはかかってるし・・
結論
とりあえず自分が風上に行けばなんとかなるかなぁ(緊張モード解除)
這い上がる
セールシバー
ヒール安定
なんとかなった
やれやれ
と、こんな感じでした。
今まで、ブローチングを起こしていく艇の様子をここまで詳細に記したブログがあっただろうか。
いやいや、久しぶりに焦ったです。
自称『実はいざという時も、あんまり役に立たない男』
さて、なんだか、また大変な海況になってしまったので、再びジブと機帆走でさっさと走ってホームポート到着。
着艇。
例によってごはん食べる余裕がなかったので、落ち着いてから港でご飯。

ごちそうさまでした
ごはんも食べて、ゆっくりしていたら夕方になってしまったので、艇を片付けてクラブハウスに帰宅。
いやー、疲れた。
いやいや、しかし今回は、本当になんとも大変なクルージングでした。
参加された皆様、本当にお疲れさまでした。